うーん・・・
これからどの株が上がるんだろう・・・。
長期的な投資において、どの分野が経済を牽引していくか。
どんな技術が生み出されるか考えようとするけど、なかなかいいアイデアは生まれないよね。
こんな時にタイムマシンが欲しくなるよね。
今の技術でタイムマシンは難しいよね。
でも、コツを掴むことができれば未来にある技術を想像する事ができるんだ。
ドラえもんとか漫画を参考にするとか言わないよね。
漫画も参考にできるんだよ!
でもアイデアは無限大だからね。何が実現するかなんてわからないよね。
だからアイデアは『点』として、その点をどうしたら『線』で結ぶことができるか考えることがコツなんだ!
人間は、「ああなったらいいな」「こんなことができたらいいな」のように未来にアイデアを出すことは得意な生き物です。
しかし、それを実現できるのか、どうしたら実現できるのかまで考えることができる人は多くありません。
投資においても、「未来はこうなるのではないか」と考えを巡らせ、「この分野に投資しよう」と考える人も多くいます。
ただ、本当にそのテクノロジーが普及するのか、そんなことは誰にもわかりません。
そんな時、少しでも正答率を上げるために『先を読む力』が大切になります。
そこで佐藤航陽著『未来に先回りする思考法 』を参考に『先を読む力』を学んでいきましょう。
佐藤航陽さんはグロース市場上場の株式会社メタップスの創業者であり、『日本を救う起業家ベスト10』『30代未満アジアを代表する30人』等に選出されています。
『点』だけでなく『線』で捉える
人が考えるアイデアはあくまで『点』であり、その『点』にテクノロジーが向かって行くかはわかりません。
先を読む上で必要な力は、アイデアと言う『点』を『線』で結ぶ力を指します。
このアイデアは、どの技術の延長線上にあるのかを的確に予想できてこそ、成功を収めることができます。
それでは、どのようにすればテクノロジーに関する『点』を『線』で結ぶことができるようになるのでしょうか。
その一歩はテクノロジーの特徴を理解することにあります。
テクノロジーを理解する
テクノロジーの特徴
テクノロジーを俯瞰して見ると、以下の3つの特徴を帯びていることがわかります。
- 人間の能力を拡張する
- 人間を教育する
- 一定の順序を経て広い範囲に浸透する
大昔のテクノロジーは斧や弓に始まり、人間の手の持つ機能を拡張させました。
文字や書籍が生まれたことで、個人の情報を共有できるようになり、
蒸気や電気の力で、人間の持つ動力を増大させ、
コンピュータが発明されたことで、高速で計算が可能となりました。
このように新しいテクノロジーが発明されるたびに、
今度は人間がそのテクノロジーをに合わせて生活スタイルを適応させていきます。
テクノロジーと人間は主従関係を交代で握るように、成長していきます。
そして今や、AIの登場でテクノロジーは最適な行動を人間に教えるようになりました。
このように発展するテクノロジーは、インターネットの力で世界中へと、
衛星やロケットの力で宇宙へと浸透し、より多くの分野に影響しています。
このように、テクノロジーはこのような特徴に従って発展します。
タイミングを意識する
テクノロジーの特徴を意識することで、次に発展しそうな技術は自ずと見えてくるでしょう。
しかし、その技術がいつ日の目を見ることができるのか、タイミングを見計らうことが非常に難題です。
タイミングが早すぎれば、コストや技術面で社会に受け入れられず、
逆に遅すぎると成果は全て他人や他の技術に持って行かれてしまいます。
タイミングが噛み合わなければ、その技術が普及することもありません。
タイミングを図るには、そのテクノロジーの話をしたときの、周囲の反応を見ることが大切です。
みんながすぐに理解できるものであれば、それはタイミングが遅いということ。
半数程度の人が、頭を抱えるものが適切なタイミングといえます。
正確にタイミングを計ることができれば、その技術が花開く時、多くのリターンを期待することができます。
『必要性』を考える
技術を進展させるもの。その答えは至って単純であり『必要性』です。
この『必要性』がどこよりも切実に存在するところで多くの技術が生み出されます。
ノーベル賞受賞者の20%を占める人種
顕著な成績を残した人に送られることで知られる、世界的に有名な『ノーベル賞』。
このノーベル賞受賞者の20%を占めるのがユダヤ人です。
ユダヤ人は世界の0.2%を構成するに過ぎません。
彼らの賢さの一部となっているものがまさしく『必要性』です。数千年もの長い迫害に抵抗するため、必然的に身に着けたものが『知恵』でした。
文字や金融技術等、現在の経済基盤となるものは彼らの手で発展させられました。
テクノロジーもまた、『必要性』によって誕生しています。
身近なものでは、火や電気も生存する上で必要だったからこそ発展し、現代まで引き継がれています。
Google創業者のラリー・ペイジやMetaの創業者マーク・ザッカーバーグ、映画監督のスティーブン・スピルバーグ、さらに誰もが知っているアインシュタインもユダヤ系であり、『必要性』から生み出された『知恵』が脈々と引き継がれていることがわかります。
必要性から将来の方向性を読む
今の社会にどのような『必要性』が存在しているのか。
このような視点で物事を考えると、将来に発展する技術が想像しやすくなります。
社会で起きているほとんどの変化が、課題を解決するために生まれます。
この課題を効率的に解決できるテクノロジーこそ、次に普及するテクノロジーかもしれません。
『必要性』とは、未来の方向性を示すコンパスのような役割を持っているのです。
まとめ
未来を読むことに特に大切なことは3点に集約されます。
- テクノロジーを線で結び、延長線上にある技術を想像する
- 周囲の反応から、最適なタイミングを計る
- 『必要性』を考え、課題を効率的に解決できる技術を見つける
これらの思考法を身につける上で、テクノロジーの原理原則を知ることも重要です。
なぜテクノロジーのが生まれたのか。どのくらい『必要性』があるのか。テクノロジーはどのような進化を遂げていくのか。
今回参考にした、佐藤航陽著『未来に先回りする思考法 』では、
これらの思考法を元に、現代社会が創造された歴史や、社会の成り立ち、著者の考える未来の社会が具体的に記述されています。
思考法はわかったけど、どんな未来が描かれているのか気になる人は本を手に取ってみてね!
この本は2015年に発刊されているから、まさしく『今』と比較すると、どれだけ有効な思考法なのか納得しながら読み進めることができるよ!