【成功への秘訣】環境が変化するあなたに贈る本 ~チーズはどこへ消えた?Who Moved My Cheese?~

人間、だれでも『変化』に対して多少なり不安がよぎるもの。

しかし、社会は変化を続け、自分の住む場所、環境、友達に変化が全くなかった人はいないでしょう。

それでも『変化』を目の前にすると、「不安だから今のままでいよう。でもそれでいいのかな・・・」「子供を転校させるのはかわいそう。変化を受け入れられない」そんな思いで押しつぶされそうになりますよね。

そんなあなたの背中を少しだけ押すことができる本を紹介します。

『チーズはどこへ消えた?Who Moved My Cheese?』
著:スペンサー・ジョンソン、訳:門田美鈴

この本は約90ページと読みやすく、さらに本編が65%程度、そのあとに本を題材にしたディスカッションが描かれています。

読み進めるために「そうそう!」「わかる~」といった感想が生まれるとても読みやすい本でした。

こんな人に読んでもらいたい!
  • 転職など変化の岐路に立っているあなた
  • 今の環境が続くことに少しでも不安を感じたあなた
  • 親の都合による転校など、罪悪感を感じているあなた

この本を読むことで、
変化は決して悪いものではない。
変化は悪いもの以上に、良いものをもたらしてくれることに気付き、
前向きに目の前の変化を受け入れることができます。

前向きに物事をとらえることで、これまでの不安が一転。新しい環境に期待やわくわく感が得られ好転していくでしょう。

目次

本の結論

この本の結論は『変化に適応して、新しいチャンスをつかもう!』というメッセージにつきます。

しかし、なぜ不安な気持ちを一転、楽しむことができるのでしょうか。

それはこの本の中で、順序だった『学び』をすることで、私たちの気持ちも徐々に変化していきます。

学びの数々

1.変化は起きる
  平凡な日常も、常に少しずつ変化している

2.変化を予測せよ
  小さな変化が大きな変化になった時、あなたはどうする?

3.変化を探知せよ
  小さい変化に気を配っていれば、大きな変化が来ることに気が付く

4.変化に素早く適応せよ
  変わらないことをあきらめれば、それだけ早く新しい環境を楽しむことができる

5.変わろう
  一歩踏み出してみよう  

6.変化を楽しもう
  冒険(=変化)を十分に味わい、新しい環境を楽しもう!

7.進んで素早く変わり変化を楽しもう
  常に小さな変化は起こっていることを自覚する

人生のなかで変化は必ず起こります。

それならば、それにいち早く順応し楽しむまでです。

転職?今の仕事にも変化は必ず起こります。最低限のことを考えられた転職なら楽しんで前に進むのみ。

転校?転校=悪は親の固定概念です。別れはつらいでしょう。しかしそれを乗り越えることで子供は強くなり、新しい人間関係を築くことができます。変化をどう乗り越えるか。親の腕の見せ所です。

チーズはどこへ消えた?のストーリー

「チーズはどこへ消えた?」は、スペンサー・ジョンソンによって執筆された自己啓発とビジネス書で、『変化への適応』と『成功』に関する重要な教訓を寓話として語られています。

登場キャラクター

この物語は2人の小人と二匹のネズミが主人公として描かれています。

二匹のネズミ「スニッフ」と「スカリー」
単純な頭脳しか持っていないが、優れた本能があり、大好きなチーズを探している。

小人の「ヘム」と「ホー」
優れた頭脳を持ち、いろいろな考えで『真のチーズ』を求めている。
『真のチーズ』を見つけることで幸せになると信じている。

特別なチーズ

物語は二匹のネズミのスニッフとスカリー、二人の小人のヘムとホーが巨大な迷宮でチーズを探している様子から始まります。

二匹と二人はある日、迷宮の中でとうとう探し求めた特別なチーズを見つけ出します。
それからというもの、その特別なチーズのある地点へ行きチーズを食べることが日課になります。

特別なチーズは大量にあったため、やがて『チーズがそこにあることが当然』のこととなっていました。

訪れる変化

そんな毎日を送っていると、ある朝チーズはすべて消えてしまいます。 この状況に対して、キャラクターたちは異なる反応を示します。

ネズミのスニッフとスカリーは驚きませんでした。置いてあるチーズが少しずつだんだんと少なくなっていることに気が付いていたのです。
いずれなくなることを覚悟し、どうすればいいのか本能で感じ取っていました。
そして、新たなチーズを探しに迷宮を探し始めます。

対する小人のヘムとホーはショックを受けます。次の日になればチーズがまた復活するだろうという希望を胸に、同じ場所にチーズを求め通い続けます。
やがて、ヘムとホーの間でも意見が分かれます。
ヘム「こうなったのは僕らのせいではない。だれか他の人のせいなのだからこうなったことで僕らは何か代償をもらうべきだ」
ホー「見切りをつけて、新しいチーズを探したほうがいいと思う」

客観的にみると、だれが未来を切り開き、だれが現状にとどまるのかわかります。
しかし、現実に置き換えるとなかなかホーのように見切りをつけることは難しいものです。それは見切りをつけることに対してどのような影響が出るか不安だからです。

でもここで気づくことができれば大丈夫。物語の先を見てみましょう。

ホーの学び

小人のホーは、最初の一歩を踏み出します。
すると、そこには爽やかな風が吹いており、爽快な気分になりました。

恐怖をのりこえれば楽な気持ちになれる

引用:チーズはどこへ消えた?

ここからホーの多くの学びが始まります。
ホーの歩み始めた道は、簡単なものではありません。ホーは空になったチーズの部屋を見つけます。
もっと早く、新しいチーズを探していれば空になる前のチーズの部屋にたどり着いたかもしれません。

古いチーズに早く見切りをつければ、それだけ早く新しいチーズが見つかる

引用:チーズはどこへ消えた?

ある日、ホーはついに新しいチーズのかけらを見つけます。この体験は、非常に心躍らされるものでした。ホーはこれまでよりも前向きに変化に向き合えるようになります。

一つの場所にとどまっているときは、変化を目の前にすると不安と恐怖に埋もれてしまっていた。変化は間違っていると思っていた。
しかし、いざ一歩を踏み出すと先に進むのに必要なチーズを手にすることができた。さらに先のことを考えるだけで心が躍った。
『変化が起きることは自然なことだ。変化に驚くのは、予期したり、期待したりしていないからだ』

物語の終焉

ホーは迷宮で様々な学びをしたのち、新しい、最高なチーズの部屋にたどり着きます。
そこには、ネズミのスニッフとスカリーもいました。

ホーはなぜ一歩踏み出せたのか思い返します。
それは、古いチーズに入り浸っていた自分の行動がバカバカしく思えるようになったことでした。
自分が変わるには、自らの愚かさをあざ笑うこと。そうすれば見切りをつけ一歩が踏み出せる。

ホーはヘムが気づいてくれるようにと、学んだことを道しるべに迷宮のいたるところに書き記しました。

まとめ

この本は、『変化への適応力』と『新しい機会の探求』が成功への道であることを強調しています。

紹介したホーの学びは一例にすぎません。

読者には自己啓発と成長の探求を鼓舞し、変化に立ち向かうための勇気と決意を与えてくれます。

成功への道のりは、過去の成功に固執せず、変化を受け入れ、新しい可能性を探求することのが大切であることを客観的に示してくれている本です。

ぜひ、一度手に取って読んでみてください。

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