Step1で『投資ってなに?』という基本を理解いただけたと思います。
それでは、口座を開設しよう!
と教えるサイトが多いですが、ちょっと待った。
口座を開設する前に、もう少しだだけ勉強しましょう。
その内容は『投資スタイル』!
よくわからないけど、始めてから考えればよくない?
どこの口座でどんな投資をするか、先にイメージを膨らませるだけで後戻りが無くなるよ!
この記事を読むと『数ある投資スタイル』を学ぶことができます。
どんな投資をするのか少しだけイメージを膨らませて、投資を初めましょう!
結論
- 口座は短期投資用と長期投資用の2口座開設しよう
- NISA口座は長期投資用口座を作った証券会社で開設しよう
投資戦略を考える上で、時間軸で考え方を整理することは非常に大切です。
ふろのんの開設口座こちら!
- 長期投資用口座:SBI証券
- 短期投資用口座:楽天証券
※上記2つの証券会社であれば、損はありません。
それぞれの特徴についてStep3で解説します。
初心者が損をしない投資の初め方
損を出したくない人は段階的に投資を始め、経験や知識を積み上げていきましょう!
自分の生活や性格に合わせて投資を楽しもう!
口座を分けて考えよう!
短期投資用口座には余裕資金を
短期投資はリスクを取って大きく稼ぐ投資スタイルです。
読みが外れた時の損失は大きくなります。
将来のための貯金や長期投資を除いて余裕のある資金で運用するよう心がけましょう。
間違っても投資で人生を棒に振らないよう、余裕のある範囲で実行しましょう。
長期投資用口座には積立資金を
長期投資はリターンが少ない分、リスクを最小限に抑える投資スタイルです。
日々の値動きには目を向けず、ゆったりと投資をすることができます。
しかし、『複利効果』を期待することができます。
なるべく早く始めてなるべく長期間にわたって投資を続けることで、銀行に預けているよりもかなり大きな成果を得ることができます。
初心者の方にはオススメの投資スタイルです。
まずはリスクを最小限に抑えて投資に関連する知識をつけましょう!
なぜ口座を分けるのか
投資を始めると、自分の利益や損益を『実現損益額』または『評価損益額』で確認することができます。
しかし、これらの数値はその証券会社で開設した口座の『合計額』となります。
証券会社からしたら長期で積立てているのか、短期で売買しているのか知ったこっちゃないということです。
そんなの自分で管理すればいいじゃん♪
ほんとにできる?下のグラフを見てみて!
あるAさんの投資の損益を表したものです。
証券口座の損益額で表示されているのは、赤線の合計額となります。
長期投資は順調に利益を伸ばしているのに関わらず、短期投資の損益に惑わされてしまうのがわかります。
これでは長期投資の利益に隠れ、短期投資で損失が出ていることに気付けないこともあります。
それだけでなく人間の心理上、短期投資で損失が出たときに長期投資分を売って損失を補填したいと考えてしまいます。
これでは、長期投資はさらに利益を出すことができるのに打ちやめになってしまいますね。
投資では戦略を分けて結果を分析することで改善点を見つけ、軌道修正することが大事なんだ
NISA口座は長期投資用として開設がオススメ!
NISAってなあに?
NISA(ニーサ)や積立NISAという言葉を聞いたことはありますか?
これは、株式投資に対する日本の税制優遇制度です。
日本は国としても、株式投資を推進しようとしているんだ!
投資で得た利益(譲渡益、配当益)から、必ず税金を納める必要があります。
税金については、また別の機会で説明します!
※特別口座(源泉徴収あり)で開設すれば証券会社が勝手に税務処理をやってくれるのでご心配なく。
これを非課税にしてくれるのが、NISAや積立NISAです。
※配当金や分配金の非課税化は『株式数比例分配方式』であることなど別途条件あります。
NISA口座に上限金額?
NISAや積立NISA口座には、1年で購入できる金額に上限があります。
非課税口座の上限
- NISA口座:上限金額120万円/年、非課税期間5年間
- 積立NISA口座:上限金額40万円/年、非課税期間20年間
損失が出てしまった場合、そもそも納める税金が無いのにも関わらず上限のある非課税枠を使ってしまっています。つまり、非課税枠の無駄使いです。
長期投資であれば、株価が上がったときに売ればいいのでNISAの恩恵をフルに受ける事ができます。
ただしNISA口座は1人あたり1口座しか持つことができません。
別の証券会社に切り替えるには労力が掛かります。
短期投資で成功するから、NISAは短期用口座に合わせよう!
と考えていた時期もありました。
しかし、初心者にそんなうまい運用はできません。
いつできるようになるかもわかりません。
NISA口座は長期投資用に開設することをオススメします。
NISA課税発言で大炎上!?
立憲民主党の江田氏がこのNISA口座にも課税すると発言し大炎上しましたね。
そんなことにならないためにも、しっかりと選挙に出向き意見を言いましょう!
投資スタイルはどんな考え方があるの?
保有期間で決める
一番大きな投資スタイルの分け方が、投資対象物の保有期間を決める考え方です。
人によりまちまちなところはありますが、大きく分けて『デイトレード』、『スイングトレード(短期投資)』、『中期投資』、『長期投資』の4つに分類されることが多いです。
これらの特徴を表すと以下のようになります。
それぞれについて、簡単に解説します。
デイトレード
一度は耳にしたことのある言葉ではないでしょうか。
『投資で儲けている人はデイトレードをしている』というイメージを持っている人も多いのはないでしょうか。
略して『デイトレ』と呼ぶことが多いです。
これは、一日のうちに何度も売買を繰り返し、譲渡益でお金を稼ぐ手法です。
いろいろなグラフを画面に目一杯表示させているイメージのあれです。
初心者のうちは目まぐるしい値動きについていく事が難しいため、リスクが大きい手法です。
しかし一日のうちにすべての金融商品を手放すため、取引時間後に発表されるニュースや自然災害の影響を受けにくいという特徴もあります。
時間を確保できトレードが上達すれば、逆にリスクの少ない手法とも言うことができます。
経験がものを言う世界だね!
日本株の売買時間は証券取引所が開いている9:00〜15:00です。
サラリーマンや日中に時間の余裕のない人にとって、手の出しづらい投資スタイルです。
スイングトレード(短期投資)
金融商品の価格変動には『波』が存在します。
この手法は数日間の短期的な波に乗り、譲渡益で稼ぐ手法です。
特に決算時期やイベントが発生したときに、利益を出しやすい投資スタイルです。
イメージだけ見るととても簡単そうですが、こんなにうまくはいきません。
過去のグラフを見返せば売買するタイミングがわかりやすいですが、明日の値動きはだれにもわかりません。
これも難易度の高い投資手法です。
しかし数日単位で売買が出来るため、上達すればサラリーマンや時間に余裕のない人でも利益を出しやすい手法とも言えます。
相場になれてきたら積極的にチャレンジしてみましょう!
もちろんリスクが相応に付きますので、リスク許容度の範囲内での投資をオススメします。
中、長期投資 オススメ!
前に説明した、デイトレードやスイングトレードと比較し、金融商品の保有期間が長い投資法です。
特に長期投資と呼ばれるものは数年〜数十年と保有期間が長く、
日々の値動きを意識せず、貯金のようにリラックスして投資をすることが出来ます。
次に説明する高配当株式投資やインデックス投資と相性がよく、毎月のように積立てて運用することで長期的に見れば利益を出しやすい投資手法です。
初心者やあまり投資に時間を割くことが出来ない人に非常にオススメの投資手法です。
ですが、下記の点に注意が必要です。
長期投資に伴う注意点
- 特定の銘柄への集中投資
⇒業績が低迷した時、長期に渡って株価が低迷する可能性がある。倒産してしまったらただの紙切れに・・・。
- 長期投資と決めたのにすぐに売ってしまう
長期投資で成功するためには『規律性』を保つことが重要です。
しかし私達は人間ですから、誰にでも感情がついてまわります。
少しでも株価が下がってしまうと、このまま下がり続けたら・・・と不安になります。
もっと利益を出している人が羨ましく思います。
コロナショックなど、どこまで値が下がるかわからず恐怖を覚えたりします。
人間はこういった焦りや不安がある状況では、冷静な判断が出来ません。
こういうときに、高値で買って底値で売るような大損が生じるのです。
こちらは、コロナショックで落ち込んだあとの日経平均株価です。
コロナウイルスという未知の病気、緊急事態宣言、有名人の訃報。
あらゆる負の感情にかられ日経平均株価は大暴落。
しかし、その後は見事に急回復し30年ぶりの高値をつけました。
損をせずに回復の恩恵を受けたのは、しっかりと長期投資を続けていた人だけです。
運用会社のフィデリティによると、2003年~2013年の調査で投資の成績が良かった人の属性の
1位は「亡くなった人」で
2位は「運用しているのを忘れている人」だそうです。
嘘か真かわかりませんが、それでもやはり長期的に投資を続けた人が得をしています。
企業からのプレゼントがほしい!
売り買いをすることはちょっと抵抗がある・・・
プレゼントをもらうと、モチベーションUP⇗
元本が潤沢にあるため、配当で不労所得を得たい!
そんな人にはこの3つの投資スタイルを長期投資と組み合わせる事がオススメです。
- 高配当株式投資
- 増配株式投資 オススメ!
- 株主優待投資
高配当株式投資
読んで字の如く、配当利回りの高い株式に投資をして、毎年高い配当金をもらうというスタイルです。
配当ってなに?という人は、『Step1』を見てください。
配当利回りは以下の計算式で表されます。
配当利回り(%) = 配当金(円) / 株価(円)
一般的には3%以上の配当利回りがあれば『高配当』と呼ばれますが、10%以上の超高配当株も存在します!
しかし、そんな株には注意が必要です。
配当利回りは上記計算式でも表される通り、株価が下れば配当利回りは大きくなります。
つまり株価下落の要因が業績の悪化であれば、『負のスパイラル』に陥るリスクがあります。
高配当株に潜む、負のスパイラル
業績の悪化 ⇒ 減配 ⇒ 株価下落 ⇒ 減配 ⇒ 株価下落 ⇒ 最悪倒産も・・・
高配当株に投資する時は、過去の業績や今後の見通しを厳密に確認することをオススメします!
いや、そんなの初心者には難しいよ!!
という人は次の項目へ!
増配株式投資
増配とは、配当金の額を上げる行為です。
配当金を上げるということは、『株主を大切にし、利益をしっかり還元している会社』なのです。
米国では利益をしっかり株主に還元することが企業のステータスのひとつと考えられているため、しっかりと増配をする企業が多いようです。
我らが日本では、日々の生活を支えてくれている『花王』が31年連続で増配をしています!(2021年現在)
高配当株よりも利回りは低いですが、それは安心と信頼の証拠です。
リスクを低く、配当株に投資をするなら一考の価値ありです。
株主優待投資
定期的にお金以外でプレゼントをもらうことが嬉しい!という人にオススメです。
クオカードからカタログギフト、限定アイテム、食品まで色とりどりな株主優待があります。
探すことが楽しみになりますね!
パートナーに投資の理解がなかなか得られないあなた。
優待でもらった物を共有することで、投資にいい印象をもたせることができるかもしれません。
実は、株主優待が始まったのは日本と言われています。
1899年東武鉄道が株主に『乗車優待券』を送ったことがルーツになっています。
株主優待と聞いて思い浮かぶのが、桐谷広人さん!
効率的株主優待を使用する方として知られていますが、あのレベルになるにはかなり多くの資産が必要です・・・。
それぞれ紹介しましたが、
株価が下がってしまったらそれまで。
まずは、配当や株主優待はあまり気にせず『もらえたらラッキー!』くらいの認識で始めましょう。
興味がある銘柄に投資!
今後はAIの時代だ!
AI関連の株に投資したい!
など伸びるであろう分野の株式に投資するスタイルを『テーマ株式投資』と言います。
やり方は下記2つがあります。
- 自分の興味がある分野の企業に投資する
- そのテーマに関連する様々な企業をまとめてワンパックに!
『投資信託』を利用する。
自分の詳しい分野、しかも今後伸びると思う!
このような投資先があれば、非常に有意義な投資ができるでしょう。
しかし、1社に長期で投資するにはリスクが高い・・・
そんな時は、そのテーマに関連する銘柄を1つにまとめて投資できる『投資信託』があります。
投資信託は、複数の関連銘柄に分散して投資できる非常に魅力的な商品を揃えています。
しかし、手数料が若干割高に設定されています。
可能であれば、個別株を自分で複数購入し、ポートフォリオを構成することが望ましいです。
テーマ株式投資の注意点
『今年5G関連株が100%値上がりしました!』という見出しに釣られないように!
これは過去の成果であり、今後の期待値ではありません。
自分の自信のある分野に投資するようにしましょう。
投資信託に一任!
いろいろ聞いたけど、結局どの会社がいいのかわからない・・・
という人にオススメなのが、投資信託に運用をお任せするものです。
投資信託にはメリット・デメリットが存在します。
それらをよく理解した上で、投資先を選びましょう。
投資信託を利用するメリット
- 幅広い銘柄に分散投資が出来る
- 個別株を選定する必要がない
- 商品によっては、少額から積立て投資が出来る
投資信託を利用するデメリット
- 手数料がかかる(年利0.01%〜数%程度)
投資信託のように、さまざまな企業に分散投資する代わりにいろいろな人から資金を集め運用することを『ファンド』と言います。
ファンドには様々な物がありますが、初心者が活用するものは以下2つが大半を占めます
- インデックスファンド オススメ!
- アクティブファンド
インデックスファンド 長期投資にオススメ!
世界にさまざま存在する、『指標』に連動して動くよう設計されたファンドです。
日本で有名なのが、『日経平均株価』『TOPIX』『マザーズ指数』などです。
米国では『NYダウ工業指数』『S&P500』『NASDAQ』などがあります。
手数料が比較的安く(年利約0.01%〜)、日経平均株価連動投信では225社に、S&P500では500社という具合で多くの株式に幅広く投資できることが魅力です。
しかも!上記で上げた指数は、業績の良い銘柄を毎年入れ替えながら構成されています。
全世界の株式約8000銘柄で構成されている物もあります。
長期的に投資するなら、一番オススメな投資スタイルです。
もちろん僕もやってるよ!
アクティブファンド
『指数』を上回ることを目指すファンドがアクティブファンドです。
プロが自らポートフォリオを組んで運用しています。
一般的には管理費が高く設定されています。(年利約1%以上)
指数を上回ることを目指していますが、実態はなかなかうまく言っていない様子。
もちろん、大きく下落してしまう可能性もあります。
そんな中で話題に上がったのが『ひふみ投信』!
2008年の設立当初から2021年までに約600%の成果を出しています。
しかし、下落相場のときは、『指数』よりも大きく下落してしまうこともまた事実。
リスクが高いので、余裕資金で運用することをオススメします。
いろいろな考え方
いろいろと紹介してきましたが、投資にはまだまだいろいろなスタイルがあります。
イベント投資、仕手株投資、アノマリー投資、ロボアドバイザーなど。
マイナーな物まであるので、またの機会に紹介します。
注意!銀行や郵便局での積立てはオススメしません
最後に注意点。
銀行や郵便局で投資信託のポスター等を見かけます。
これらには余分な管理費が設けられているため、オススメしません。
彼らもビジネスですので、自分たちが儲けられる商品を推しています。
そして同じような商品は、証券会社に口座を開設し自分で探すことで簡単に見つけられます。
投資で成功するには余計な費用を出さないことが重要です。
一緒に勉強して、いい投資生活を手に入れましょう!
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